LinkStationとDebianによる自宅サーバー構築の顛末記


 このページは、最近よく聞くBuffaloのLinkStationにLinuxディストリビューションの一つであるDebianをインストールして自宅サーバーとするまでの備忘録である。

こういう事を始めた理由は、
  • パソコンに比べるとかなり原始的なハードでLinuxを動かしてみたかった。
  • 現在の自宅サーバーは、PentiumV600Mクラスのノートを使っているがUSBなどのインターフェース部分の速度が今一で画像ファイルなど大型のデーターのやりとりには適していないように思われる。
であり、これを実行するに当たり参考にさせていただいたホームページは
である。

1.LS−GLにセーブしたデータをHS−HDにコピー 100G程で約半日を要する。

2.LS−GLを分解

3.取り外したHDDをknoppixで起動したパソコンにUSB接続

4.内部をざっと確認

5.partimage で1番目と2番目のパーティションをUSBメモリーにセーブ
  Windowsの領域でもよかったが、NTFSは書き込めなかったので急遽2Gのものを購入して使用
  NTFSに書き込む方法もあるようである。

6.新しいHDDの領域の確保とフォーマット

7.partimage でUSBメモリーに記録した内容を書き込み

8.telnetd の起動設定
  /etc/init.d/rcS の step3 の前に/usr/sbin/telnetdを追記

9.rootのパスワードを削除

10.LS−DLに接続して起動

11.このHDDを元ディスクとしてDebianのインストール作業

12.Debian化が出来たLinkStationにサーバーに必要なWebサーバーやDNSサーバー、メールサーバーなどを
   インストール

のような順番で実施した。以下順番に書いていく予定である。

 ここで、この作業を実施する課程で参考にさせていただいたホームページと異なった結果となった部分や留意事項を以下に記す。

注意事項 
  • IDE−シリアル変換に接続するIDEディスクはマスターかシングルに設定すること。
  • LinkStation のハードの制御コマンドであるmiconaplは、ファームのバージョンが異なったためか/lib/libgcc_s.so.1もジェイルに入れる必要が あった。また、/bin/sh bin/bashもReadlen?エラー回避のため結果的に転送した。
  • miconaplの起動で手間取ったが、これもファームのバージョンの違いか、以下の修正で動作した。
#!/bin/sh

[ -f /usr/local/sbin/miconapl ] || exit 0

case "$1" in
  start)
       /usr/local/sbin/miconapl -b -a boot_flash_ok
        /usr/local/sbin/miconapl -b -a boot_end
        ;;
  stop)
        /usr/local/sbin/miconapl -a shutdown_wait
        ;;
  *)
        echo "USAGE: $0 {start|stop}"
        exit 1
esac

exit 0
  • Debianでmiconapiを動作させるにはジェイルと呼ばれるLinkStationで動作していた環境を作りchrootする必要があるが、このようなことをせずDebianで直接動くプログラムを公開しているmiconapl互換コマンドの作成なるページがあったが私はまだ試せていない。
以下に改編の経緯を詳述する

1.LS−GL購入時システムのクローンHDD作成
2.Telnetの起動とrootのパスワード
3.LS−GLの無線LANアクセスポイント化
4.LS−GLにおけるUSB−LAN変換アダプターの活用
5.Debian化したLS−GLがシリアルにはき出すメッセージ
6.Webalizerの導入
7.メディアサーバーWizdのインストール
8.検索ツールnamazuのインストール
9.Debian sargeで作ったLinkStationのetch化
10.冷却ファンコントロールの実装
11.LS−GLへのNagios2.9のインストール
  a.ステータスマップの整備(アイコン登録・レイアウト調整)
  b.監視対象ホストや監視項目の追加
  c.Nagiosをブラウザから制御する外部コマンドの導入
  d.リモートホストの資源管理nrpeのインストール
  e.NSCAを使った分散監視のインストール
    f.Nagiosの通知メール設定
12.LS−GLへのプロキシーサーバーSquidのインストール
13.LS−GLのiptablesによるルーター化
14.メールサーバーEXIM4の設定
15.ファイルサーバーSambaの設定
16.TFTPブートに挑戦
17.無線LAN−USBアダプターGW−US54Min2の組込み
18.私のケースにおけるEABIとOABI
19.mrtgのインストール