ステータスマップの整備(アイコン登録・レイアウト調整)

 ステータスマップに対して何もせずに立ち上げた場合の状態は以下の通りである。

初めて立ち上げた状態のステータスマップ

 これではあまりにも無愛想であるので、より見易くまた、認識し易いようにそれらしいアイコンや現実に近いレイアウトにしたいものである。方法は以下の通りである。

1.アイコンの登録
 Nagiosが使用するアイコンは/usr/local/nagioa/share/image/logosにある。
  ドキュメントでは、40x40のGD2ファイルが負荷が軽いことで推奨している。Debianで作業する場合 は、該当の画像をGIMPで40x40の pngに変換後コマンドラインでpngtogd2でGD2形式の画像に変換し、該当のディレクトリーに持っていくこととなる。
 ここで、コマンドpngtogd2は、どの時点で出来たのかは定かでは無いが、gd-2.0.33.tar.gzを展開・コンパイルしたディレクトリーに生成されている。

 今回はサーバーとして使っているLS−GLの画像をメルコから頂いてきて、それを適当な範囲をGIMPで切り取り40x40に縮小後、pngで保存したものpngtogd2で変換して使用した。他の画像はTurbolinuxで使っているものを転送した。
 pngからgd2への変換操作は以下の通りである。まずpngtogd2の操作方法を知るためヘルプしてみる。
  test:/usr/local/nagios/share/images/logos# pngtogd2 --help
   Usage: pngtogd2 filename.png filename.gd2 cs fmt
     where cs is the chunk size
          fmt is 1 for raw, 2 for compressed

  であるから、パラメータの意味はよくわからないが、

# pngtogd2 LS-GL40.png LS-GL40.gd2 0 1

で変換できた。

 次に指定ファイルの編集である。/usr/local/nagios/etc/hostextinfo.cfgファイルを以下の内容で作成する。
 これは試行錯誤となるがついでにレイアウトを考えながら位置を指定する。
 登録したホスト全てについて作成する。
 三次元の表示も使いたい場合はドキュメントを見ながらそれも指定するが、私は複雑なためパスしている。
 今回しようしたホストの例を以下に示す。当然これは全監視対象ホスト、今回は3ホストについて作成する。

/usr/local/nagios/etc/hostextinfo.cfg
---------------------------------------
define hostextinfo{
host_name       LS-GL
icon_image      LS-GL40.png
icon_image_alt  HomeServer
vrml_image      LS-GL40.png
statusmap_image LS-GL40.gd2
2d_coords       350,100
}
define hostextinfo{


---------------------------------------

 最後にこの「拡張ホスト情報定義」を使うことをnagios.cfgファイルで指定する。これは簡単で
# Extended host/service info definitions are now stored along with
# other object definitions:
cfg_file=/usr/local/nagios//etc/hostextinfo.cfg

 で先頭の#を削除するだけである。

 これが終了すると、/etc/init.d/nagios restartでnagiosを再起動する。今回作成した成果は以下の通りである。
アイコン登録後のステータスマップ

 アイコンが登録したものに変わり、位置も意図したものとなって見易くなっていることがわかる。

 ここで一つ気がついたことであるが、バージョン1の時はNagiosの再起動をしなくても設定が反映されたが、バージョン2では再起動が必要であった。

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