メディアサーバーWizdのインストール
Linuxの端末での利用のところで書いたが、旧タイプノートでの動画の再生には相当厳しいものがあり、私の所有しているCOMPAQのP−3、850Mではスムースな再生は望めないことが判明した。
そこで他に方法はないものかとネットを見ているとディスクサーバーにストリーミングサーバーを入れることで転送速度も差ほど必要無くマシンパワーもそれなりのもので安定した動画再生が実現できることを発見した。 このサーバー用のソフトとしては、これも非力マシンで実現できるWizdなるものが有ることを知り、これを試してみることとした。
インストール方法であるが、Debianなのでapt-get installで導入できるパッケージが有るかも知れないので # apt-get install wizd
としてみたが E: Couldn't find package wizd と言われ、ソースからのインストールとならざるを得ない事が分かった。
そのソースの在処であるが、ネットで見ると本家での開発は2003年に終了しているが、その後も改造版が幾つか出ているようであり、どれをインストールすべきか迷ってしまう。
とりあえずネットで行き当たったネットワークメディアプレイヤー with 玄箱 and wizdの方法でやってみた。
- wizd 改造版から wizd_0_12h_rc3.tar.gzを頂いてくる。
- 適当なフォルダーでtar zxvf wizd_0_12h_rc3.tar.gz で解凍する。
- cd wizd_0_12h_rc3で移動して
- make でコンパイルする。
しかし、以下のような状態でコンパイル出来ない。
wizd_resize_jpeg.c:20:21: error: jpeglib.h: No such file or directory wizd_resize_jpeg.c:21:20: error: jerror.h: No such file or directory wizd_resize_jpeg.c:51: error: expected ')' before 'cinfo' wizd_resize_jpeg.c:58: error: expected '=', ',', ';', 'asm' or '__attribute__' before 'empty_output_buffer' wizd_resize_jpeg.c:66: error: expected ')' before 'cinfo' wizd_resize_jpeg.c:74: error: expected ')' before 'cinfo' wizd_resize_jpeg.c:259: error: expected ')' before 'cinfoIN' wizd_resize_jpeg.c: In function 'resizeJpeg': wizd_resize_jpeg.c:369: error: storage size of 'cinfoIN' isn't known wizd_resize_jpeg.c:370: error: storage size of 'cinfoOUT' isn't known wizd_resize_jpeg.c:371: error: storage size of 'jerrIN' isn't known wizd_resize_jpeg.c:371: error: storage size of 'jerrOUT' isn't known
make[1]: *** [wizd_resize_jpeg.o] Error 1 make[1]: Leaving directory `/tmp/wizd_0_12h_rc3/source' make: *** [all] Error 2
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jpeglib.hなるものがどこに有るのか分からないので、このソースはパスすることとした。 (後で調べてみるとlibjpeg62-devなるパッケージに入っていることを発見したが試していない。)
次に試したのが改造版ではなく、本家にある wizd_0_12.tar.gzである。
- 本家よりwizd_0_12.tar.gzを貰ってくる。
- 適当なフォルダーでtar zxvf wizd_0_12.tar.gzとして解凍する。
- cd wizd_0_12/で移動して
- make clean このバージョンにはVineでコンパイルした実行形式がwizdとして入っているが、このコマンドでそれが削除される。
- make
私のケースでは警告が無数に出たが、最終的にwizdが作成された。
source/wizd_tools.c:1520: warning: pointer targets in passing argument 1 of 'strlen' differ in signedness source/wizd_tools.c:1582: warning: pointer targets in passing argument 1 of '__builtin_strncpy' differ in signedness source/wizd_tools.c:1582: warning: pointer targets in passing argument 2 of '__builtin_strncpy' differ in signedness source/wizd_tools.c: In function 'sjis_code_thrust_replase': source/wizd_tools.c:1605: warning: pointer targets in passing argument 1 of 'strlen' differ in signedness strip wizd |
これを ./wizd で起動すると
test:/tmp/wizd_0_12# ./wizd wizd 0.12 start. config './wizd.conf' open. key='document_root', value='/' key='server_port', value='8000' key='client_language_code', value='sjis' key='server_language_code', value='auto' key='flag_use_skin', value='true' key='skin_root', value='./skin' key='skin_name', value='default' key='sort_rule', value='name_up' key='page_line_max', value='14' key='flag_unknown_extention_file_hide', value='true' key='flag_allplay_filelist_adjust', value='false' key='flag_hide_same_svi_name_directory', value='false' key='flag_auto_detect', value='true' key='flag_daemon', value='true' EOF Detect. Daemoning.... |
のように常駐したようなので、ブラウザから http://192.168.0.66:8000/とすると下のような初期画面が表示され、動画のファイルを選択するとsambaでのファイル転送の時とは比較にならない軽快さで再生された。 これなら十分実用になりそうである。今回は仮のサーバーで試したが、正式のファイルサーバーに入れたいものである。 その場合は、README.TXTに説明があるが/etc/wizd.confにルートディレクトリーやスキンの在処、アクセスを許可するIPアドレスなどを指定し、起動スクリプトも書く必要が有るようである。
その後、コンパイルしたwizdをホームサーバーであるDebian Sargeを入れたLS-GLにコピーしたところ問題無く稼働した。
コンパイルはDebian
etchでしたのだが、ドライバーでないからか問題無く動いている。wizdで再生できない画像形式がかなりあるようであるが、低速Linux端末からで
も閲覧できるため、そのためにWIndowsののノートを立ち上げることが減少するため動画閲覧環境というか作業環境は相当改善できた。
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