ADSLやBフレッツなどの外部ネットワークの高速化につれて、家庭内の無線LANも802.11bの11Mでは速度不足となってきた。 そこで、このところ急速にのびている,11gが使えないかと思い、色々調べてみたが、Windowsでは問題ないのだが、Linuxとなるとメーカーが サポートしているドライバーが見あたらない。 インターネットをあさっていると ndiswrapper なる物があり、Windowsのドライバーを借用してLinuxでも,11gのカードを使用可能とするようである。 早速試してみようとしたが、どうもカーネルの再構築が必要であるなどかなりハードルが高い。さらに調べていると Turbolinux10DESKTOPのカーネルがVer2.6であり、さらに見ていくと未テストではあるが、2.6.0−0.10では ndiswrapper を組み込んでいるらしいことが判明した。 そこで、TL10Dを購入して、インストール後カーネルのバージョンを上げてみるとまさしく、 ndiswrapper の使用に必要な ndiswrapper.ko と loaddriver(最新版は loandisdriver ) が存在しているではないか。 半信半疑で使ってみるとなんと動作してしまった。使ったカードはバッファローのWLI−CB−54Gである。 まず以下の方法でメーカーと製品のIDを取得する。 > lspci | grep 802.11 00:0c.0 Network controller: Broadcom Corporation BCM4301 802.11b (rev 02) Now look for vendor id and driver id for the same card: > lspci -n ... 00:0a.2 Class 0501: 1524:0510 00:0c.0 Class 0280: 14e4:4320 (rev 02) 00:0d.0 Class 0200: 10b7:1700 (rev 12) ... Here, the second line begins with the PCI ID noted above: 00:0c.0 次に取得したIDを使って以下のように操作する。 #insmod /lib/modules/2.6.0-6/kernel/drivers/net/wireless/ndiswrapper.ko #/usr/sbin/loadndisdriver 14e4 4320 /usr/local/wvlan/bcmwl5.sys /usr/local/wvlan/netbwc2k.inf でカードのランプが点灯すればOKである。もし動作しなければ一連の操作をチェックしてもらいたい。 ここで、bcmwl5.sys と netbwc2k.inf はメルコのWindows2000用のドライバーである。最新版をホームページからダウンロードして展開したものの中からこの二種類のファイルをFTPで サーバーに転送したものを /usr/local/wvlan に収容したものである。 #iwconfig で確認すると、wvlan0 で認識している。 #turbonetcfg で新しいインターフェースをタイプWLANで追加してIPアドレスと無線LANのESSIDを設定すると無事通信することが出来た。 恒常的に使用したい場合は、/etc/rc.d/rc.local ファイルの最後にでも先ほどの2行を追記することで立ち上げと同時に無線LANを使 用することが出来るようになる。 前ページ |