CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)であるXOOPSのインストール


 XOOPSは、LAMP環境といわれるLinux+Apach+MySQL+PHPの環境で動作することからXOOPSのインストールの前に Apach、MySQL、PHPそれぞれをインストールしてMySQLにXOOPS用のデータペースを作成しておく必要がある。

 インストールするソフトは沢山あるが、今回のOSがTurbolinux Server7であるので全てrpmパッケージのインストールで済みで比較的 簡単である。

1.Apacheのインストール
  通常Turbolinuxには初期状態でインストールされている。しかし、PHP4が使える状態になっているかのチェックは必要である。

/etc/httpd/conf/httpd.conf ファイルで

AddType application/x-httpd-php .php

行が有効となっている。

<IfModule mod_dir.c>
    DirectoryIndex index.html index.php
</IfModule>

で index.php の記載がある。


2.PHP4のインストール
  これもrpmファイルのインストールであるので簡単である。MySQLとリンクするので php-mysql-xxxxrpm のインストールは必要である。
  PHPが正常にインストールされているかどうかは、以下の内容の test.php なるファイルをApacheのドキュメントルートディレクトリーに作成してブラウザから http://xxx.xxx.xxx/test.php でアクセスしPHPの設定などが表示されればOKである。

<?php
 phpinfo();
 ?>


3.MySQLのインストール
  これもrpmファイルのインストールであり、以下の3ファイルをインストールする。
   MySQL-shared-xxxxx.rpm
   MySQL-xxxxx.rpm
   MySQL-client-xxxxx.rpm

 データペースの作成は、データペースの名前をxoops_dbとする場合、
# mysqladmin -u root -p  create xoops_db
Enter password:

に答えるとデータペースが作成できる。正常に作成できたかの確認は、

# /usr/bin/mysqlshow -u root -p
+-----------+
| Databases    |
+-----------+
| mysql          |
| test            |
| xoops_db      |
+-----------+

  間違って作成した場合の削除は #mysqladmin -u root -p drop xoops_db である。

 次にこのデータベースに接続可能なユーザを1人作成しておこう。XOOPSが要求してくるからである。
 以下の例では"xoops"というユーザが自動的にMySQLに登録される。 "identified by"で指定しているのは、xoops_db ユーザがデータベースに接続する際に必要なパスワードだ。推測されにくいものを使用しよう。

$ mysql -uroot -ppassword xoops_db
mysql> grant all on xoops.* to xoops@localhost identified by 'password';

最後に必要かどうか分からないが

# mysqladmin -u root -p reload

で設定を反映させる。私は、mysqld の再起動も行った。

 ユーザーが登録できたかどうかの確認は、
$ /usr/bin/mysql -u root -p mysql
mysql> show tables;

+-----------------+
| Tables_in_mysql |
+-----------------+
| columns_priv    |
| db              |
| func            |
| host            |
| tables_priv     |
| user            |
+-----------------+
6 rows in set (0.00 sec)

mysql> select * from user;
% ユーザー名 パスワードを暗号化したもの N N N N N N N N N N N N N N



 で登録ユーザー名とその隣に暗号化されたパスワードがあれば一応OKである。

4.XOOPSのインストール
 /tmp など適当なディレクトリーで
#tar zxvf xoops-2.0.6-ja-eucjp.tgz.tar
  1. 解凍が正常に行われると、xoops-2.0.6-ja-eucjpディレクトリが作成され、このディレクトリの 中に更にdocsextrashtmlの 3つのディレクトリが作成されます。XOOPSが実際に使用するのはhtmlディレクトリ内のファイルのみです。
  2. XOOPSがインストールされているディレクトリにhtmlディレクトリ内の全てのファイルを移動(上書き)してください。
  3. ファイルの移動後、
    http://ファイルを移動したディレクトリまでのURL/index.php
    にブラウザでアクセスするとアップグレードウィザードの開始画面が表示されます。後は以下にようにウィザードの指示に従ってください。
 インストーラが起動した状態である。
XOOPS画像1

 japanese を選択して「次へ」をクリック。
XOOPS画像2
 内容を確認して「次へ」

XOOPS画像3
 各ディレクトリーのパーミッションが書込可となっていない場合は赤色マークが付き警告されるので変更後再読込する。

XOOPS画像4
 ホスト−ローカルホスト、ユーザー名− xxxxxxx パスワード−xxxxxxx データペース− xoops_db などを指定して「次へ」

XOOPS画像5
 内容を確認して間違いなければ「次へ」

XOOPS画像6
 特に何もないのでそのまま「次へ」

XOOPS画像7
 確認して問題なければ「次へ」

XOOPS画像8

 確認して問題なければ「次へ」

XOOPS画像9
 データペースが動いていない場合は、この画面は表示されず白紙の画面となる。
 この時正解ではないのであろうがデータペース xoops_db にダミーのテーブルを作ってやると回避でき たこともあった。

XOOPS画像10
 データペースのテーブルが作成される。「次へ」

XOOPS画像11
 ここで管理者のユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力して「次へ」

XOOPS画像12

 何もないので「次へ」

XOOPS画像13
 これでインストールは完了である。後は、サイトを好みの形態にアレンジすることとなる。
 ログオンして管理者による設定を行う場合は、「ここ」をクリックする。

XOOPS画像14