ラズパイ4速度調査
調査した結果は以下の通りであり、ばらつきがあることから一概には言えないがSSDを使ったラズパイ4(4G)は、この中では高速と言える。しかし極端なものではなく1.5倍程度のものである。
さらに、実使用面でストレージに対する書き込みが多い局面では、SDカードを使ったものは書き込み速度の遅さから一時動きが止まったようになるため、SSDの効果が見込める部分であり相当高速に感じる。
つまり体感的にはSSDの効果は絶大である。今回は低速のSDカードを使ったが、代わりに高速のSDカードを使うとどうなのであろうか。ちなみに手持ちの64GSDカードで試したところ立上りがUSB-SSDとほぼ同等でありSSDでなくても容量の大きいSDカードを使えばそれなりのレスポンスは得られそうである。
その後手持ちのSDカードで最も高速なSanDiskUlutra32Gで試したところSSDに近いデータが得られ、体感的にも似たよあな使用感であった。もっと高速なSDカードもありそうなので、これを使えばSSDまで使う必要は無いのかも知れないし、ファームでのUSB起動への対応が出来ない間は高速の64G位のSDカードが使いやすいのかも知れない。
また、ROCK64も立上げに時間が掛かることを除けばラズパイ4と遜色はない。使用感も良く似ている。
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項目 |
USB-SSD(120G)起動 |
SDカード(16G)起動 |
高速SDカード(32G) |
ROCK644GB USBHDD(500G) OS:armbian |
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ラズパイ4 |
ラズパイ 3B+ |
ラズパイ4 |
ラズパイ 3B+ |
ラスパイ 4 |
ラスパイ 3B+ |
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立上 |
24.7秒 |
26.6秒 |
36.3秒 |
37秒 |
24.3秒 |
25.5秒 |
73秒 |
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Firefox起動 |
3.6秒 |
6.7秒 |
7.8秒 |
9.3秒 |
5.8 |
10.2 |
4.5秒 |
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LibreWrite |
8.8秒 |
15.4秒 |
23秒 |
33秒 |
12.7 |
20.5 |
8.3秒 |
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Sysbench thread=1 cpu thread=4 |
92.6s 62.9s |
123.9s 89.2s |
- |
- |
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11s 7s |
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Sysbench rndrw rndrd |
28.6MB 549MB |
14.2MB 755MB |
30.2KB 14.2MB |
32.4kB 19.5M |
7.4MB 550MB |
6.2MB 370MB |
4.9MB 2.2MB |
〇測定条件
@ 起動時間は、3回の計測の平均であるが、スマホのストップウォッチを使ったので多少のブレはある。
A ラズパイのOSは2019-09-26-raspbian-buster-full.zipを使い、ラズパイ4と3共一つのストレージを兼用した。
B ROCK64のARMBIANは起動時ディスクチェックをするのでその分は時間が掛かる。
C ROCK64のCPUが異様に速いこととrndrw、rndrdが逆転している原因は分からない。
D USB接続はラズパイ3以外3.0側の端子を使用
E Sysbenchのパラメータ
cpu ----thread=1 $ sysbench –test=cpu run
thread=4 $ sysbench --num-threads=4 --test=cpu --cpu-max-prime=20000 --validate run
rndrw---- $ sysbench --test=fileio prepare でテストファイルを作成後、テストファイルのあるディレクトリーで
$ sysbench --test=fileio --file-test-mode=rndrw run
rndrd---- $ sysbench --test=fileio --file-test-mode=rndrd run
〇高速SDカードの速度
