NICカードの二枚刺し設定

 DMMのSIMカードを持っているが、タブレットに刺した状態でUSBディザリングが出来ることに気が付いたため、インターネットはタブレットのUSBディザリングを使い、家庭内LANはラズパイ内蔵のWi-Fiを使う設定を試してみた。

 理由は、ホームページの公開をSTNetのピカラにDDNSをくっつけてやっているが、blogで書いたようにIPアドレスの変化が激しくDDNSの設定変更が間に合わない事もあるので、DMMの回線のIPアドレスが落ち着いているのであれば、モバイルルータを入れてピカラからこちらに変更することもありかなと考えたからである。

 やり方は、ネットで調べてみるとバージョンがstretchになってからは、/etc/dhcpcd.conf で設定するようになっているようで、両方向とも固定IPとし以下の内容を追記した。
/etc/dhcpcd.conf
------------------------------------------------
interface usb0                ← USBディザリングを使い外部接続
static ip_address=192.168.42.150       ← タブレット側固定IP
static routers=192.168.42.129         ← タブレットアドレス
static domain_name_servers=192.168.42.129   ← タブレットアドレス

interface wlan0                ← Wi-Fiで家庭内LAN接続
static ip_address=192.168.0.91        ← 家庭内LAN接続側固定IP
 Wi-Fi側はGateWayもDNSも必要ないので記載しない。記載するとUSB側とダブってしまう。

 この設定で再起動した結果は以下の通りであり、思惑通り動作した。

pi@raspberrypi-1f:~ $ route
カーネルIP経路テーブル
受信先サイト    ゲートウェイ    ネットマスク   フラグ Metric Ref 使用数 インタフェース
default         192.168.42.129  0.0.0.0         UG    204    0        0 usb0
192.168.0.0     0.0.0.0         255.255.255.0   U     303    0        0 wlan0
192.168.42.0    0.0.0.0         255.255.255.0   U     204    0        0 usb0
pi@raspberrypi-1f:~ $ cat /etc/resolv.conf
# Generated by resolvconf
nameserver 192.168.42.129


pi@raspberrypi-1f:~ $ ifconfig
eth0: flags=4099<UP,BROADCAST,MULTICAST>  mtu 1500
        ether b8:27:eb:2a:ee:c2  txqueuelen 1000  (イーサネット)
        RX packets 0  bytes 0 (0.0 B)
        RX errors 0  dropped 0  overruns 0  frame 0
        TX packets 0  bytes 0 (0.0 B)
        TX errors 0  dropped 0 overruns 0  carrier 0  collisions 0

lo: flags=73<UP,LOOPBACK,RUNNING>  mtu 65536
        inet 127.0.0.1  netmask 255.0.0.0
        inet6 ::1  prefixlen 128  scopeid 0x10
        loop  txqueuelen 1000  (ローカルループバック)
        RX packets 4  bytes 240 (240.0 B)
        RX errors 0  dropped 0  overruns 0  frame 0
        TX packets 4  bytes 240 (240.0 B)
        TX errors 0  dropped 0 overruns 0  carrier 0  collisions 0

usb0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 192.168.42.150  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.42.255
        inet6 fe80::5363:ca5a:baca:28ea  prefixlen 64  scopeid 0x20<link>
        ether 26:5e:04:7b:00:4b  txqueuelen 1000  (イーサネット)
        RX packets 679  bytes 505630 (493.7 KiB)
        RX errors 0  dropped 0  overruns 0  frame 0
        TX packets 703  bytes 128314 (125.3 KiB)
        TX errors 0  dropped 0 overruns 0  carrier 0  collisions 0

wlan0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 192.168.0.91  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.0.255
        inet6 fe80::1cff:f680:e1ff:e65c  prefixlen 64  scopeid 0x20<link>
        ether b8:27:eb:7f:bb:97  txqueuelen 1000  (イーサネット)
        RX packets 229  bytes 44404 (43.3 KiB)
        RX errors 0  dropped 0  overruns 0  frame 0
        TX packets 236  bytes 40235 (39.2 KiB)
        TX errors 0  dropped 0 overruns 0  carrier 0  collisions 0
 ただし、USBディザリングはラズパイとタブレットがUSB接続して初めて成立する様で、ラズパイをリブートするといったん切れてしまいUSBディザリングもオフとなってしまう。

 従って、ラズパイ起動後再度USBディザリングの設定をしないといけないのは相当不便である。

 タブレットの場合、いつの間にか繋がっていたのでは困ることもあるので、これで良しなのだろうが、ホームページの公開の様な恒常的な接続には不便であ。
 モバイルルータではこの点は改善されているのであろうか。

 〇追記
 暫らく運用してみて分かったこと。  ・DMMのSIMカードのIPアドレスの変化は一日一回程度でSTNetよりは落ち着いている。
 ・しかし、STNetの方もIPアドレスの変動は内部からアクセスしたことをキックに起こっているようであり、外部からのアクセスでは変動しない。

 であることからホームページのメンテをDMMの回線で行えばIPアドレスの変動に悩まされることは無い。ということが分かったため、当分この方法でやってみることとする。

 だだし、タブレットをUSBケーブルでPCに括り付けたのではタブレットが死んでしまうので、WiFi接続に変更し、移動の自由度を上げることとした。

 この場合のタブレットに対するIPアドレスはUSB接続とは違って  IPアドレスが192.168.43.150でゲートウェイ、DNSともに192.168.43.1 となる。