ラズパイ4 USB起動(新ファーム)


 暫らくarduinoばかり弄っていてラズパイに関する話題に疎遠になっていたが、ひょんなことからファームの改良版がでており、それを適用するとラズパイ4でもUSB起動が出来るとの書き込みを発見。
 しかも、OSもベータ版ではあるが64bit番がリリースされていること。

 ほおっておくことは無いので失敗するとラズパイ本体をダメにするリスクはあるが、早速試してみた。

 〇新ファームの適用
  新ファームは現行のシステムをsudo apt-get update と sudo apt-get upgrade を実施すると
 /lib/firmware/raspberrypi/bootloader/stable/pieeprom-2020-06-15.bin にインストールされる。
 私は64bit版OSをインストールした時に入っていたもの、(32bit版OSをupgradeした時に取込まれるものと同じものである)を使用した。

 何度か修正があったようであるが2020-06-15版は安定板である。
 適用する前に現在のバージョンを確認した。
pi@raspberrypi:~ $ uname -a
Linux raspberrypi 5.4.42-v8+ #1319 SMP PREEMPT Wed May 20 14:18:56 BST 2020 aarch64 GNU/Linux
pi@raspberrypi:~ $ vcgencmd bootloader_version
Apr 16 2020 18:11:26
version a5e1b95f320810c69441557c5f5f0a7f2460dfb8 (release)
timestamp 1587057086
次にファームを書き換える。
pi@raspberrypi:~ $ sudo rpi-eeprom-update -d -f /lib/firmware/raspberrypi/bootloader/stable/pieeprom-2020-06-15.bin
BCM2711 detected
Dedicated VL805 EEPROM detected
BOOTFS /boot
*** INSTALLING /lib/firmware/raspberrypi/bootloader/stable/pieeprom-2020-06-15.bin  ***
BOOTFS /boot
EEPROM update pending. Please reboot to apply the update.
p
上手くいったようなので再起動する。

pi@raspberrypi:~ $ sudo reboot

 心配したが無事立ち上がり一安心である。早速bootloaderのバージョンを確認する。
pi@raspberrypi:~ $ vcgencmd bootloader_version
Jun 15 2020 14:36:19
version c302dea096cc79f102cec12aeeb51abf392bd781 (release)
timestamp 1592228179
 bootloaderの日付が最新のものに変わっている。上手く出来たようだ。

 次にUSB起動が出来るか試してみる。ファームの書き換えに使った64bit版のOSが入ったmicroSDカードをUSBアダプターに入れ、これをラズパイ4のUSBソケットに刺し、電源を入れる。

 無事立ち上がった。出来てみればなんて事は無いが、もし失敗してしまうとラズパイ4をお釈迦にしてしまうので何回やっても冷や冷やものである。

 立ち上がった64bit版OSはベータ版のためかアプリもほとんど入ったいない。少しずつ追加していくこととしたい。スピードは計測はしていないが、体感としては少し速くなったような気がする。
 本当はもう少し速くなって欲しかったので少しがっかりではある。

 一番残念なことは、arduino IDEのESP32対応のlibraryがOSに対応していないとかで動かなかったことである。
 ROCK64にESP32対応のarduino IDE を入れようとした時も同じようにはねられたので、このlibraryは64bitOSには対応していないのかもしれない。まぁその内対応してくれるものと期待している。