しまなみ・ゆめしまサイクリングフェス2019に参加

anabuki

 しまなみ・ゆめしまサイクリングフェス2019に参加してきました。エントリーしたコースは今治ミドルコースの70キロ強である。

 元々自転車を買ったのは自転車の聖地であるしまなみ海道を走ってみたかったのが動機なので、当然と言えば当然の事なのであるが、ここに至るまでには色々なことがあった。

 〇事前準備
 まず、自転車で長距離など走ったことが無く、クロスバイクを買ってみたものの少し距離を走ると両手首とお尻が痛くなるのには参ってしまった。
 手首の方は手袋を使うのとハンドルの持ち方や時々手をブラブラさせることである程度改決した。しかし、お尻の方はネットで調べるとそれ用のズボンとかシートカバーがあることを発見したが、最終的には慣れるしかないとの書き込みもあり、取り合えず慣れるために長距離を何度か走ってみることとした。少しづつ距離を伸ばし、10キロ程度から最終的には40キロまで距離を伸ばしていったが、やはり後半はシートに座れない程痛くなり、座る位置をずらしたり立ち漕ぎ状態となるのが常であったが、当日は1日がかりなので途中で長めの休息をとれば何とかなるのではとミドルコースを選択した。40キロのショートコースとも考えたが少し物足りなく思いミドルコースとした。

 また、このコースは走り取りつきなど坂の多いコースなのでこれが登れなくては話にならない。近くの坂道を探し何度も挑戦し、ギヤの使い方や脚力の向上に努めた。結果自転車購入当初に比べると少しは坂道に慣れるとともに脚力も付いてきたような気がするようになった。しかし、不安はある。最悪自転車で登れない坂がある場合は押して登ってでもと腹を括った。

 最後の問題は、使用する自転車である。最悪レンタサイクルという手もあるが、やはり慣れている自前のもので行きたいのは山々である。となると自転車を会場まで運ぶことになるが、ワンボックスなど持っていない私は、自前のプリウスPHVで運ぶことを考えた。スポーツバイクの場合車輪が外れる構造になっているものがあるので、まずはこれを選択した。果たして現物の自転車が届いての結果はどうであっただろうか。後部座席を倒して自転車を押し込むと何とか車内に収容できた。やれやれである。前輪を外さなくて済むのはありがたい。というのは一度外した車輪をまともに組み上げる自信は全くないからである。これで自転車を運ぶ目途がついた。何度か積載の練習をするとともに近くにあるサイクリングコースに車で行きサイクリングの後再積載して帰宅する練習も実施した

 以上のような事で準備をしてきた。しかし、まだ当日に関しては時間内にゴールできるであろうかという心配があった。何分先般のウォーキングでの失敗もあり、当初当日の朝早く自宅を出て日帰りを考えていたが、少しでも時間を取るために急遽宿泊することとした。これで朝早く時間に追われて車を走らせる事もなくなったし、体力的にも少し余裕が出来た。また、車を止める駐車場であるが、なるだけ自転車での走行距離を減らすため会場近くの臨時駐車場を利用することとして、ホテルに向かう途中下見を行った。
 しかし、夜暗かったため何処が駐車場か良く分からず不安が残った。また、侵入道路が狭く車が集中すると待ち時間が増えるのではとの心配があった。

〇当日
 昨夜はビールを飲んで寝たにもかかわらずよく眠れず、少し不安な朝であった。朝8時の開場スタートを目標に7時少し前に出発準備を整えエレベータに乗ろうとすると参加者らしい女性の方が自転車をエレベータに乗せているではないか。チョットビックリであった。部屋に自転車を持ち込んでどうするのであろうか。それとも片時も愛車から離れたくないという事なのだろうか。私には理解できない行動であったが、この状況からするとこの方は車をホテルにおいて自転車で直接会場に行くのではと想像できた。そこでチェックアウトのついでにフロントで駐車場の話をすると、先方から良かったら車を置いて行かれては如何ですかとの申し出を受けた。走行距離が10キロ強伸びるのはマイナスだが、昨日見た臨時駐車場の状況では不安もあるったので思い切って車をホテルに置かせていただき自転車で会場に行くこととした。

 会場までは20分ほど、受付開始の7時30分頃に受付を終えることが出来、予定より30分早くスタートできたのはメリットであった。この日は天候もまずまずで曇り気味の晴れであった。
 心配した風も無く快調に6キロある来島大橋を渡ることが出来た。橋を降りると最初のチェックポイントである宮窪漁協に向けての坂道となる。ここで自分の貧脚を実感することとなる。斜度4パーセント以上あると思われる坂道をまあ抜かれるわ、抜かれるわ、私のスピードの倍以上で皆さんグングン登っていく。私も訓練すればああ成れるのであろうか。ここは、日木津られない様マイペースを守る。相当長い坂ではあったが、峠を越えると下り坂、ここは苦労して登った分快適である。30キロ/時程のスピードで下っていく。行きついた先にチェックポイントがあった。最初のチェックポイントでスタンプをもらい水分補給もお世話になり一段落。前日の寝不足も吹き飛んで何だか今日は快調である。

 その後伯方・大島大橋を渡り伯方S・Cパークチェックポイント、次に大三島橋を渡り立ち寄り必須チェックポイントの道の駅多々羅しまなみ公園に到着したのは9時40分。予定が11時であったので相当早く着いたことになる。これは出発が30分早かったのと平均速度が予定の12.5/kmより相当速かったためである。2時間少しで32キロを来たことになる。平均時速16キロ/時弱ということになる。この分だとトラブルでも無い限り相当早くゴール出来そうである。

 必須の道の駅多々羅しまなみ公園でスタンプを頂いた後、沢山集まっているサイクリストたちの様子を見ながら少し休憩を取る。しかし、居っまでも休んでいても仕方が無いので次のチェックポイントである大山住神社に向かう。この道程も坂がきつく大分疲れてきた体に鞭打って何とか登り切った。この工程でも抜かれっぱなしであったが気にせずマイペースを維持する。大山住神社は流石に大きなお宮で境内が広く真ん中にある大きなクスノキは立派であった。観光バスが引っ切り無しに出入りしており観光客が途切れなく訪れていたのはビックリであった。ここではチェックポイントの場所が分からず近くにいた参加者に聞く始末であった。

 大山住神社でのスタンプを頂きまたきつい坂道を登って 多々羅しまなみ公園 に帰ってきたのが11時前。少し早いが昼食にした。今治自慢のB級グルメである焼豚卵飯を頂いた。味は場所が場所なのでそれなりであったが空腹であったこともあり美味しかった。昼食後公園内を少しのぞいてみたが、前回のウォーキングでも来ていたので左程見るものも無いので帰路につくこととした。

 公園スタートが11時半。予定は12時昼食、1時出発であったので1時間半ほど速いペースである。
 しかし、この頃から尻の痛みがだんだん大きくなり、長時間サドルに座るのが苦痛となり始める。座る位置をずらしたり腰を上げたり、立ち漕ぎをしながらなんとか誤魔化して帰路を進む。
 痛さを誤魔化すため、チェックポイントには必ず立ち寄り給水や飴を貰うなどして痛みを和らげる。大島では最後のチェックポイントであるバラ公園に立ち寄る。ここからは少し距離は延びるが坂の無い先だってのウォーキングで痛い足を引きずりながら歩いたコースを辿る。自転車は流石に速い。あっという間にウォーキングでは2時間以上かかったコースを30分もかからず走破出来たのには驚いた。

 その後来島大橋を渡りゴールの糸山公園を目指す。橋への取り付きの長い上り坂ももう少しと思えば立ち漕ぎや立ち乗りを繰り返しながら何とか乗り切れた。
 ゴールするとサプライズが待っていた。他にゴールした人がいなかったのか、イベントを進行していた女性アナウンサーにつかまり、インタビューを受けてしまった。突然の事で何を喋ったのかよく覚えていないがいい思い出になったのは間違いない。記念品を頂き早々に退出した。ゴールは午後1時半であった。

 もう自転車に乗りたくはなかったが、ホテルに帰らないと自宅に帰れないので痛い尻を堪えながらやっとホテルにたどり着く。駐車場のお礼をフロントに述べ、早々に帰宅の途についた。

 本当にいい思い出となる体験であった。今回はしまなみ海道の橋を半分とおっただけなので後の半分も体験できる140キロのロングコースに来年は出たいが、尻が痛くならないような訓練と対策、平均速度のアップが必要である。一年間訓練をしてもし障壁がクリアできればロングコースにエントリーしたいと思っている。
 もう一つは情報環境である。サイクルコンピュータを付けて走ってはいるが距離と速度は分かるものの道順が分からないで苦労したこともあるので、ナビ機能のあるスマホを付けて走れるようにしたいと思っている。

 何れにせよ良い体験であった。
主要データは、
 距離90キロ、平均速度13.8キロ/時、
 走行時間5時間25分、走行時速度16.6キロ/時
 であった。今後の参考になると思われる。


 

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