ラズパイでUPDATE失敗対応

ラズパイのBusterでUPDATEを試みたところ

  1. 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした
  2. 以下の署名が無効です

などのエラーメッセージが出てUPDATE出来ない事象が発生した。
 私としては今まで経験が無かったことなので少し慌てたがネットで調べると良くあることのようで、その内容に従って処置すると難なくUPDATEに成功した。以下はその内容である。

1の「公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした」に対しては
警告メッセージの中に
NO_PUBKEY 04EE7237B7D453EC   NO_PUBKEY 648ACFD622F3D138
なる記述があり、警告は2項目であるのでそれぞれその内容に従い、

$ sudo apt-key adv –keyserver keyserver.ubuntu.com –recv-keys 04EE7237B7D453EC
$ sudo apt-key adv –keyserver keyserver.ubuntu.com –recv-keys 648ACFD622F3D138

と2回キーの書き換え操作を行う。これは警告されるキーの数だけ行う。

2の「以下の署名が無効です」に対してはりすとで確認すると

pi@raspberrypi:~ $ apt-key list
/etc/apt/trusted.gpg
—————————————————-
pub rsa2048 2012-04-01 [SC]
  A0DA 38D0 D76E 8B5D 6388 7281 9165 938D 90FD DD2E
uid     [ 不明 ] Mike Thompson (Raspberry Pi Debian armhf ARMv6+VFP) mpthompson@gmail.com
sub  rsa2048 2012-04-01 [E]
pub rsa2048 2012-06-17 [SC]
  CF8A 1AF5 02A2 AA2D 763B AE7E 82B1 2992 7FA3 303E
uid     [ 不明 ] Raspberry Pi Archive Signing Key
sub  rsa2048 2012-06-17 [E]

/etc/apt/trusted.gpg.d/microsoft.gpg
————————————————
pub  rsa2048 2015-10-28 [SC]
   BC52 8686 B50D 79E3 39D3 721C EB3E 94AD BE12 29CF
uid     [ 不明 ] Microsoft (Release signing) gpgsecurity@microsoft.com

/etc/apt/trusted.gpg.d/php.gpg
———————————————
pub  rsa3072 2019-03-18 [SC] [期限切れ: 2021-03-17]
   1505 8500 A023 5D97 F5D1 0063 B188 E2B6 95BD 4743
uid     [期限切れ] DEB.SURY.ORG Automatic Signing Key deb@sury.org
———————————————————————————————————–

DEB.SURY.ORG の署名が有効期限切れなのでphp.gpgを削除する。

$ sudo rm /etc/apt/trusted.gpg.d/php.gpg

update時のエラーメッセージ中に表示されているDEB.SURY.ORG の キー を削除する。

$ sudo apt-key del Z181S2B699CD5741
OK

DEB.SURY.ORG の新しい GPGファイルをダウンロードする。

$ sudo wget -O /etc/apt/trusted.gpg.d/php.gpg https://packages.sury.org/php/apt.gpg

 これで$ sudo apt-get update でエラーが出なければ成功である。

ラズパイ3B+のSWAPを拡張

 このところラズパイ3+を使ってarduinoIDEでスケッチをコンパイル中ハングアップすることが頻発していた。

 暫く原因が分からなかったが、アプリの起動数が多いとよく発生していることに気づき、もしかしてメモリー不足ではと思い付いた。

 それではSWAPを拡張すればと思い、現行のSWAPを
 $ swapon -s 
で見てみると100Mbyteであった。

 これではすぐに足りなくなるのではと思い、メインメモリーと同じ1Gとすることとした。

 方法は /etc/dphys-swapfile でCONF_SWAPSIZE=1024とすればよい。
$ sudo vi /etc/dphys-swapfile
でこの修正を行い、
$ sudo /etc/init.d/dphys-swapfile restart で反映する。

 swapon -s で確認すると見事1Gbyteに拡張されていた。

 試しにハングしたブラウザ+arduinoIDE+libreofficeのwriteを立ち上げてみるが難なく立ち上がった。
$ free
でメモリーの使用状態を見てみてもswapを200M程使用していたがまだ余裕があった。

これなら安定して使えそうである。

ラズパイupgradeに2回失敗

このところラズパイのupgradeに立て続けに失敗している。kernelに絡むUPでOSは32bit版Busterである。

 uodate,upgradeで最新版に置き換えるが、失敗したとの最後にエラーが出る。ダウンロードでのエラーもあるので何度かupgradeしてみるが、結果は変わらない。

 この状態で再起動するとちょっとディスクにアクセスしただけで動かなくなる。中身を見てみると/boot以下のファイルが不足している。削除して新しいものを書き込む段階でエラーとなっているようである。

 復旧は、新規にインストールしても良いが、それなりに使っているのでまた同じことを繰り返すのも面倒である。

 そこで、別のUSBに新規にインストールして、upgrade,で出来た/boot以下のファイルを比較して不足分をコピーしていく。ファイルの数が多いのでそれなりに大変である。

 前回はこれでも完全に復帰せず、ディスクトップが表示された後動かなくなったが、今回は見事せいこうした 。

 理由は分からないが、こういうことが混発するとupgradeが怖くなる。

ラズパイ作業環境整備

折角ラズパイを使っているのだから日々のパソコンを使った作業にも使えるように環境の整備をしてみた。

1 日本語変換ツー
 これまでibus+anthyを使っていたのだが、文末で句読点つまり。で終わると最後の文字が仮名で良いのに漢字になる具合があり、句読点を付けずに変換してその後句読点を入力するなどの対応をしてきた。

 しかし、これでは使い難く、如何しても文書作成はWindowsに頼ってしまう事となる。そこでラズパイでも何とかならないかと幾つかの日本語変換ツールを試した見た。
 結果、fctix+mozcならそういう不具合が無いことが分かったのでこれに変更した。

sudo apt-get remove ibus

でibus+anthyを削除しておき、次に

 sudo apt-get install fcitx+mozc

をインストール。環境の設定を行い、Windowsと同等の操作環境とした。

2 ファイルマネージャのサムネイル表示
 ホームページの作成時には写真を多用するので、ファイルマネージャでファイル一覧を表示させた時にサムネイルでどのような写真かが一覧で見れれば便利である。
 Windowsでは表示の設定で大きいアイコンなどを指定すれば簡単にサムネイル表示が出来る。
 ラズパイでもそのようなことが出来ないか調べてみた所、標準のファイルマネージャで最上部に表示されるアイコンを選択することでWindowsとほぼ同等のことが出来ることが分かった。下図の赤ラインの所である。
 分かってしまえば簡単なことだがここに至るまでにはそれなりの時間を浪費した。

 これで少しは使いやすくなった。後、ホームページで使う写真の修正に適当なツールがないか探しているところである。

ラズパイ3B+に冷却ファン取り付け

久しぶりの書き込みである。このところはarduinoとかESP8266、ESP32でIoTもどきの工作をして楽しんでいる。

 書込みが減ったのは、家庭のルータを取り換えた結果、内部からブログへのアクセスが出来なくなったことが大きな原因である。

 ブログにアクセスするにはスマホのティザリング機能で外部からアクセスする状況を作る必要があり、面倒である。

 しかし、そうも言っておれないのでこれからは勤めて更新するようにしたいものである。

 さて本題のラズパイ3B+であるが、このところ使用中にフリーズしてしまう事が多発し、困っている。

 CPUの温度ではと思い、
$ vcgencmd measure_temp
で測定してみると起動して暫く使っていると60℃を超えている。やはりこれかと思い、他のラズパイ3Bとラズパイ4Bを計ってみると50℃程度、やはり高いようである。

 対策はファンの取り付けしかないので、アマゾンで適当なファン、二個で800円のものを購入し、プラスチックケースの蓋に穴を空けて取りつけた。

 やはりファンである。50℃以下に抑えることが出来た。これで使用中のフリーズは無くなると期待している。

 どうも3B+は他の機種に比べて温度が上がりやすい傾向があるようで temp_soft_limit なるパラメータがあり、デェフォルトは60℃だそうである。ファンは騒音があるので余りつけたくはなかったがフリーズするのでは使えないので仕方が無い。

インターネットでラジオ

 volumioをいじっている内にラジオをネットで気がつき、他の方法がないものかと調べてみた。

 LinuxではRadioTrayなるものがあることを発見。ちょつと古そうだが試して見た。

sudo apt-get install radiotry

でインストール。ラズパイのメニューから起動すると最上段のタスクトレイ右端に表示される。

このアイコンをクリックすると収容されているラジオ局が出てくるので適当なものを選択すれば、生きていれば放送を聞くことが出来る。また、新規に登録することも出来る。この場合はストリーミングのURLが必要となる。

 残念なのは音量の調節が出来ないことである。ネットで見るとメニューの中に設定という項目があり、これから出来ると書いてあるが、私の場合は設定なる項目がどのようにしても現れなかった。ボリューム最大であるのでびっくりする。

 ということで実用には難ありなので、インターネットのホームページでサイマル放送のページがあるのでここから試してみた。国内だけでvolumioに収容されているものと比べるとはるかに小規模ではあるが、簡単に放送を聞くことが出来るのでラジオの聴取はこのページから行うこととした。

Volumioの赤外線リモコン制御

 苦労したvolumio2の赤外線リモコン制御が何とか動き出した。やはりブラウザの画面からのコントロールしていたのに比べると楽である。

 赤外線制御のためのドライバーであるlircdの設定、特にリモコン信号の学習で苦労したが、何回もやっている内に慣れたのか成功する確率が上がりさほど苦でもなくなった。

 基盤への受光モジュールの取付けも格好は悪いが何とか動いてくれた。

 キューに入れたFM局を左右の指示で変更できるのは以外と便利である。

木材を使って取付けてみた

最近のトラブルがようやく終息

 ラスパイ4導入に絡んで発生したトラブルがやっと終息した。解決ではないのが残念だが日々の運用には支障がない程度に落ち着かせることが出来た。概要は以下のとおり。

1.ラズパイZEROのwifiドングルが動かなくなった

 RTL8812AUを使ったもので、ラズパイが対応していないのでドライバーを自分でmakeしたものを使っていた。
 upgradeによりシステムのバージョンが変わったためか、反応しなくなった。

 対応は、アップしたバージョンで再makeしたが、ドライバーソースのバージョンも変わっており、何故か動かなかった。そこで仕方なくシステムを動いていた当時のものに再インストールして取り合えず復旧。今後upgrade操作はしないよう気を付ける。

2.頻繁に変わっていたグローバルIPアドレスの原因がSTnetではなく我が家のルーターであることが判明

 かなり古いメルコのルーターであったので、WiFi親機のルーター機能を使う事に変更。結果nagios3をネットワーク内で稼働させることになり、監視機能は少し向上した。

 ただ、従来可能であったネットワーク内部から公開サーバーへのアクセスが出来なくなり、別ルートでアクセスせざるを得ないblogのメンテに苦労することとなってしまった。

3.ラズパイ4はUSB起動が出来ない。

 当面SDカードを併用したUSB起動で運用し、ラズパイ4の対応を待つこととする。

ラズパイに監視ツールnagios3をインストール

 ホームページを公開しているのだがIPアドレスがちょくちょく変わりアクセス出来ない時間帯が発生しているので安定性に欠けるのではと思い、定量的に把握したくてかつてメルコのリンクステーションをハックしてインストールして使っていたnagiosを再びインストールしてみた。

 ラズパイゼロを使ったが、インストールは簡単でapt-get install nagios3 で完了した。
 監視した結果を表示するために使うappach2は既にインストールしていたので道具立てははこれだけである。
 しかし設定に関してはネットを見るが適当なものが無く、過去にホームページに書いて置いたものを見直したりしながら何とか動かす事ができた。
 詳しくは備忘録に書くが、やりたかった日本語化はパッチが最近のバージョン用には公開されていないようであり、かと言って自分で作る力もないので諦めることとした。

 anabuki.mydns.jpへのアクセスが出来なくなる時間を調べるだけなので、日本語化はが出来なくても問題は無さそうである。

アイコンの変更は出来たが日本語化は出来なかった。

rtl8812auを使ったWiFiが止まってしまった。

 ラズパイZEROで使っていたrtl8812auを使ったドングルが止まってしまった。理由はシステムのアップグレイドをしてしまったせいのようである。

 アップグレイド後のバージョン番号を見てみるとドライバーをコンパイルした時のバージョンと異なっている。どうもこれが原因のようであるが、再コンパイルとなれば一年も前にしたことなのでよく覚えていない。

 こんな時のための備忘録でラズベリーパイ設定に関するTipsに当時のやり方を書いているのでそれを見ながら再度コンパイルしてみるしかない。

 別のMelcoのドングルでは動いてくれたので、それでお茶を濁しながら挑戦してみることとする。

〇追記(令和2年1月15日)

 upgrade したシステムでコンパイルしたがドライバーのソースも前に成功したものとは変わっていたこともあり、make でコンパイルは成功するが動かない。少し条件を変えてみたりしたが結局は状況は変わらず諦めることとして、前に動いていたドライバーrtl8812au.koをコンパイルした時のシステム 4.14.98+ が2019-4-08リリースのものと同じであったためこれをインストールして使用することとした。
 ただしupdateはsambaなどがインストール出来ないので実施したがシステムが変わるupgradeはせずに、これに動いていたrtl8812au.koをコピーして使用することとした。
 何分買ったドングルがここで使う以外使い道が無いもので止む無くこれで暫く使っていくこととする。くれぐれもupgradeはしないよう気を付けなければ。