ラズパイにアンドロイドをインストール

 ネットを見ているとラズパイにアンドロイドをインストールしたとの記事が散見されるので、試してみた。実はRock64で試したことはあるのだが、上手く動かなかった経験があり、そのリベンジの意味もある。

 ラズパイ用のアンドロイドは幾つかあるようなのだが、アンドロイド9が目につき

  lineage-16.0-20191222-UNOFFICIAL-KonstaKANG-rpi3.zip   に決めた。

 使用したラズパイは3B+。当初USBでの起動が好都合なので試してみたが、何故か上手く起動しない。それで諦めてSDカードで試すと起動することが出来た。
 ネットで探してみるとUSB起動とするためには一部ファイル名の変更が必要との記事を発見し、それを試してみると起動することに成功した。

 修正箇所は以下の通りで、これらファイルがあるのは、FAT32でフォーマットしたドライブのためWindowsで修正が可能であった。
 修正したのは以下の通り、

   mv ramdisk.img ramdisk-sdcard.img
  mv ramdisk-usb.img ramdisk.img
  mv ramdisk-recovery.img ramdisk-recovery-sdcard.img
  mv ramdisk-recovery-usb.img ramdisk-recovery.img

表記はLinuxのコマンド形式で書かれているがWindowsではエクスプローラでファイル一覧を表示させ、ファイル名の変更で名前を順番に置き換えればよい。
 これで起動はしたが、使い方が良く分からない。ブラウザはアンドロイド標準のChromeがインストールされておりホームページの閲覧は出きるのだが、それ以外の操作が出来ない。気がついた主な点は以下のとおりである。

  • アプリのインストールをするとラズパイではなくグーグルで同期している別のスマホにインストールされてしまう。
  • 日本語入力が出来ない。
  • 初期状態でインストールされているアプリが少ないためファイル名すら見ることができない。
  • raspbianより少し重たいようでSDカードでは動きが鈍く、USBメモリーで何とか我慢すれば使えるレスポンスとなった。

 ということで動くものの常用で使うことは困難である。一般的なスマホと比べるとかなり重たい。メモリーが3Gとラズパイの三倍もあることから当然かもしれないが。使い方についてはもう少し調べてみることとする。また、別のタイプのアンドロイドも試してみることとする。


ラズパイ4の発売開始

ラズパイ4がイギリスで発売されたようである。内容はRock64とよく似た仕様でUSBが3.0になったり、LANが1Gになったり、メモリーも1,2,4Gから選べるようである。

発表されたラズパイ4の外観

 Rock64に比べて優れているのはこれまで通りの無線LANを内蔵している点であるがそれを除けばほぼ同じ感じてあり、価格勝負というところであろうか。

 ハードの発売と同時にOSもバージョンがアップされdebean9strechからdebian10busterとなっている。早速手持ちの3B+にインストールしてみたが、確かに壁紙は道路からビルマの仏塔に変わっているが、添付のアプリケーションは少ないし、起動も少し時間がかかるようなので、何が良くなったのか分からない。とくにapt-get upgradeで途中でハングアップしたのは何が原因だったのだろうか。急ぐ気持ちは分からないでもないが、もう少しこなれてから発表しても良かったのではと思ってしまった。

 追記
 その後試してみた所フリーズしたと思ったapt-get upgrade は1時間程待てば終了した。また、stretchでは最初から入っていた日本語変換が無く別途インストールした。firefoxも今のところインストール出来ていない。

 色々あるが、数か月後と言われている国内発売が待ち遠しくメモリー4Gのものを買うことになりそうである。

追記2
 FireFoxに関してはこれまでのIceWeaselでは無くfirefox-esrでインストール出来た。しかし、日本語入力中に何度もフリーズしてしまいこれでは使えない。使い方の問題であろうか。

ラズパイにDietPiをインストール

 ラズパイ3B+にDietPiをインストールしてみた。

 やり方はRock64の場合と同じなので、 Rock64 で戸惑ったことも原因が分かったいるのでスムーズにインストール出来た。

 ネット環境も Rock64 の時はWiFiが上手くいかず有線に頼ったが、今回は無線を使うことが出来た。ただ、アクセスポイントのサーチは動かなかったので手動の設定となった。

  DietPi ではそれ用の設定ツールがあることが分かっていたのでDietPi-config DietPi-Software等を使う事で短時間での設定が出来た。

 ただ難点は、使っているモニターが東芝のテレビのせいか上下左右が少しはみ出してしまい、使いずらいことである。ラズビアンではそんなことがないので、組み込んでいるドライバーのせいかもしれない。今後調べてみたいと思っている。

 もう一つは DietPi とはいうもののRock64に比べるともたつき感が大きく、 DietPi を使うなら Rock64 という感じである。

 まぁ、これを常用することは無いと思う。

追記
 画面はみ出しの件について調べた結果、起動時の画面サイズのコントロールは /boot/config.txt で行っていることが判明。そこで関係しそうなパラメータの # を外し有効にして再起動してみた。ところが DietPi は起動後見てみると変更部分が元に帰っている。どうも起動時別にあるconfig.txtを/boot/config.txt に上書きしているようである。

 この元となるconfig.txtが何処にあるか探した結果、/DierPiなるフォルダーがあり、この中にconfig.txtがあることが判明。そのファイルの中の画面サイズを決めていると思われる、つまり上下左右に黒い帯がある時に指定するdisable_overscan=1 をコメント化してみた。

 その上で再起動。画面を見ると上下左右のはみ出しはなく全ての表示内容が画面に収まった。少し小さすぎるきらいはあるが。/boot/config.txt を見てみるとこちらにも反映されている。

 画面を最大限活用するには disable_overscan=1 の下にあるoverscan_left= などを調整すれば完璧と思われるが常用するわけではないので今回はここまでとした。

ラズパイSDカードのサイズアップ

 このブログを運用しているラズパイは16GのSDカードを使っており、まだまだ余裕はあるのだが、使っていない32GのSDカードが複数枚あり遊ばしておくのは勿体ないので、16Gの内容を32Gにコピーしてこれで運用しようと考えた。

 コピーする方法は幾つか考えられる。

  • 新規のSDカードにОS、所要アプリをインストールし、データのみを移行する。
  • 16GのSDカードのバックアップを32GSDカードに取りそれで運用する。

この内最初の方法は、手間が大変なので二番目の方法で実施することとした。
 ただバックアップを取るにもいくつか方法があるようで、ネットでよく見かける dd コマンドを試したが、サイズ不足などのメッセージが出て上手く出来なかった。

 別の方法として、WindowsPCで出来るWin32DiskImagerを使う事とした。これは非常に簡単でこのソフトにより、移行元のシステムの img ファイルをPCにセーブしておき、それを移設先のSDカードに書き出すだけで簡単である。

 だだ一つ問題は、この方法は移設元の状況が移設先にできるだけであるのでサイズアップにはならないことである。

 このような場合、リサイズなどのコマンドでフルサイズまで拡張するのであるが、何故か上手く出来ない。ネットで調べるとこのような場合、gparted なるコマンドがあるようで、これを別のラズパイにインストールすることでフルサイズまで利用領域を拡張できた。

 この方法はシステムSDカードのサイズアップだけでなく、バックアップにも使えるので、今後重宝出来そうだ。

Rasbianの新バージョン

 今日ひょんなことからRasbianの新バージョンが出ていることに気が付いた。四月八日バージョンである。

 どんな風に変わったか知りたくて早速インストールしてみた。しかし、これまでupgradeをやってきているので、違いは分からなかった。

 そんなものなのだろうか。少しは期待していたのだが。残念である。

NAS設定のラズパイZEROをこじんまり纏めた

wordpressをインストールしているラズパイZEROを単機能で使うのはもったいないので、起動設定に失敗したHDDを使ってNASとして使ってはどうだろうと思いついた。

 そのためにはセルフパワーのUSB-HUBが必須であるが、MicroUSBのコネクタを持つものが纏まりがよくベターである。

 アマゾンを探しているとちょうどラズパイ本体とWiFiドングルそれにHDDを纏めて置くのにちょうど良さそうなHUBを見つけた。スマホを立てておくためのもののようだあるが、便利に利用できそうである。ラズパイの電源もセルフパワーなのでこのHUBから取ることが出来る。


アマゾンで見つけたMicroUSBを持つハブ

 早速注文したところ翌日届き、NASの設定も丁度出来たところだったので組み合わせて置いてみた。

NAS設定のラズパイZEROをハブの周りに纏めたもの

 ラズパイZEROの消費電力が少ないのでUSBから給電が出来、ACアダプターが一つになるとともに配線も簡潔になった。ラズパイ本体はヒートシンクを付け簡易のケースに入れてある。